こんにちは!プランナーの岩井です。今回は前回のブログに引き続き4月に担当させていただいた4組のうちの1組について書こうと思います。
おふたりのパーティーは2021年4月25日、初めてお会いしたのは今年の1月24日でした。その時おふたりは別の会場で成約済みでしたが、その会場が予定していたパーティー本番の1カ月後に閉店することに。担当してくれるはずだったプランナーさんやシェフが変わってしまうことに不安を抱き、私たちにお問い合わせくださいました。
説明会でヒアリングをしていた際に「成約している会場の前にも、実は別の会場で予約をしていたんです。だけどコロナウィルスの影響で予定より人数が少なくなってしまい、費用面の問題で会場を変更したので今回会場を変更すると2度目になるんです。こんなことが立て続けに起きているので、結婚式をやらないほうがいいんじゃないかと、この期間色々考えて悩んでしまい、しんどい時期がありました。でも、結婚式をあきらめることがどうしても出来なくて。」とお話して下さいました。
話せば話すほど大変だった時期を思い出してしまうはずなのに、まっすぐ想いを伝えて下さる姿を見て「絶対おふたりのパーティーを一緒に創りたい」と思いました。感染者数は増える日々でしたが、当日の感染防止対策を考えながら準備を進めていきました。もう少しでパーティー本番という時に、4月25日から3度目の緊急事態宣言が出ると発表されました。今回の緊急事態宣言は今までより厳しくなっていて、結婚式場も「お酒の提供はNG」となり、おふたりとパーティーをどうするか相談をしました。「この状況でも参列してくれると言ってくれているのに、お酒まで提供できないのは本当に悩みます。」というのがおふたりの率直な意見でしたが、いろいろ考えた末に開催することを決断されました。
おふたりの希望するパーティーが"普通の演出はしたくない"ということだったので、笑いの要素がたくさんあるパーティーにしました。しかし蓋を開けてみれば新婦様に向けてのサプライズや、おふたりに向けてのサプライズもあり、パーティーは笑いあり涙ありの素敵な時間となりました。
2度の会場変更、そして緊急事態宣言が出ている中での開催と本当に大変なことがたくさんあった準備期間だったと思います。初めてお会いした際におっしゃっていた「結婚式をやらないほうがいいんじゃないか」という言葉。これが結婚式の後には「結婚式をやってよかったです」という言葉に変わり、本当に嬉しかったです。
最初に会場を決定をしてから私とおふたりが出会うまでの期間、そして私が初めてお会いした日から当日までの約3カ月。この期間にあったことをおふたりからお伺いしていると、“結婚式をやろうと思って開催する”という当たり前の環境が、今は当たり前じゃないんだなと改めて感じました。そして、今は緊急事態宣言が出ているので結婚式でもお酒が提供できない状況です。もちろんお酒が提供できるならあったほうがいい。ですが、お酒がなくても結婚式は開催できるんです。結婚式の良さはもっともっと別の所にあると私は思っています。