11月の繁忙期が過ぎ、12月も中旬に差し掛かると一気に年末の気配がしてきました。ブログも更新していくと言いながらバタバタすると、すぐ書かなくなる悪い癖…ということで久しぶりに書いてみます。
2019年も、たくさんの新郎新婦様のパーティーをプロデュースさせていただきました。ご依頼をいただいた皆様、本当におめでとうございました!今までは個人ブログで年末に1年を振り返ったりしていたのですが、今年はそのブログをnoteに移行させたので、仕事についての振り返り雑感をここに書いてみようと思います。
(※二次会前の一枚。二次会でしか出せない表情も、きっとあるはず。二次会は、やったほうがいい!)
■二次会をしない人が増える傾向に、そして少人数二次会の増加
例年に比べて、一段と二次会の数が減ったように感じました。色々な統計でも出ていますが、結婚をしない人が増えている。結婚をしたとしても、結婚式をしない人が増えている。さらには結婚式はしても、二次会をしない人が増えている。僕らのようなプロデュース会社に二次会の幹事代行を依頼する人は二次会を開催する全体からすると、わずか1/10なんてアンケート結果も。
昔のように、披露宴は会社や親族メインで開催をして友人は二次会をメインに呼ぶという風潮は完全に崩壊したように思います。そして開催をしても、少規模な二次会が増加しました。今後もこの流れは続くのではないかなーと個人的には感じています。
(※最近は新郎様もお手紙を読む機会が増えてきました。もっと増えて欲しい!)
■1.5次会の増加、そして多様化へ
二次会が減っているのに対し、1.5次会は増加傾向にありました。これは結婚式の多様化が要因として挙げられます。ご親族のみで挙式、会食を行ったり、新婚旅行がてら海外に二人だけで行き、そこで挙式と新婚旅行を兼ねてしまう。そして別日に帰国後パーティーやお披露目パーティーと称して1.5次会を検討されている新郎新婦様が増えました。
1.5次会となると、二次会とは違い衣装、装飾/装花、ヘアメイクなどの手配もする必要があり、とても友人を幹事としてお願いするには重たすぎる内容に。そこで我々のようなプロデュース会社が必要になってくるのです。
またパーティー内容も1.5次会は本当に十人十色。「親御様は出席されているけど、手紙を読まない。でもゲームはする。」「親御様も出席なし。ゲームもしない。料理はコース料理でおもてなしを。」「ビュッフェスタイルでカジュアルなお店だけど、親御様への手紙はあり。ゲームもする。」1.5次会は、もっと自由で良いと思ってます。お二人がやりたい内容を、カタチにする。これが我々の使命だと思って、来年以降もプロデュースを行っていきたいです。
(※2019年5月開催。新郎新婦も参加してのバンド演奏。全員で歌った「小さな恋のうた」は最高でした!)
■アウトドアではない、でももっと自由なオリジナルウエディングのプロデュースを
FOR Uは、5年前ほどからアウトドアウエディングに特化して大阪、兵庫、奈良、和歌山と様々な場所でプロデュースをしてきました。そして、アウトドアではなく、でもレストランではなくフリースペースを使用しての「オリジナルウエディング」。
今年は2組、福島のパインブルックリンというフリースペースにてオリジナルウエディングをプロデュースさせていただきました。2組の新郎新婦様ともに、色々な事情を抱えて弊社にご来社いただきやりたいことを実現できると信じてご依頼をいただきました。
「アウトドアウエディングを検討していたけど、昨夏の台風で延期に。一旦考えていた内容を白紙にして、室内で自由に出来るところを探していた。」「結婚式場での開催を決めて、準備を進めていくうちに見積はどんどん増加。最初に言っていたことと違いすぎて、開催自体を一旦白紙に。もっと自由に。自分たちがやりたいようにできる環境を探していた。」
(※2019年11月。プラネタリウムを挙式会場で投影。挙式中に突然、星空が出現する演出を。)
2組とも事情は違えど、既存のブライダル業界の枠にとらわれず、もっと自分たちらしいパーティーをしたい。その想いは一緒でした。僕たちのプロデュースのスタイルは、「新郎新婦様に寄り添うこと」から始まります。
プロデュースをするということは、何かテーマやコンセプトを提案してそれに合うようなお料理、会場装飾、衣装、アイテムを提案するという側面もあります。でも、一番大事なことは『お二人の心の奥にある想いを引き出すこと。そしてそれをカタチにすること。』なんです。
僕たちはあくまでも主役ではありません。主役は新郎新婦。お二人の傍でアドバイスをし、時には引っ張り、時には見守り。一緒に描いたゴールに向かって走る伴走者であるべきなのです。これはオリジナルウエディングに限らず二次会でも1.5次会でもアウトドアウエディングでも同じ。2020年は、もっと自由なウエディングが増えるはず。スタッフ一同、寄り添う心を忘れずにプロデュースを行っていきます。
(※2019年8月、ロッジ舞洲にて。結婚することの意味を改めて考える一日になりました。)
■初めてのLGBTウエディングの開催
夏の終わりに行われたアウトドアウエディング。いつもと違うのは、お二人とも女性であること。昨年の夏、WEBサイトから問い合わせがありFOR Uに依頼をしてくださることに。僕は司会者として、お二人のパーティーに関わることになりました。※プランナーは弊社のエース、石川が担当でした。
僕は今まで生きてきて、LGBTの方とちゃんと深くお話をしたことはありませんでした。パーティーも近づき、進行が決まったところで司会者として打ち合わせに入りました。「めちゃくちゃ緊張してます。」と正直に伝えました。「何か不快に思う発言をしてしまわないか心配です。失礼なことを言ったら遠慮なく怒ってください。」そう二人には伝えました。
お二人の出会い、馴れ初め、結婚を決めた経緯など色々と話をしてくれました。そこで気付いたこと。新郎とか新婦とか男とか女とかの前に、みんな一人の人間だということ。なんだか色々と考えていた自分が小さく思えました。
そして迎えた当日。ずっと晴れを祈っていた天気は、あいにくの雨。でもそんな天気なんてどうでもいいくらいに、最高の一日になったんじゃないかなと。りょうちゃん、きょんちゃん。そして親御様、ご家族、ご友人、会社の皆様。この日を迎えるまでに色々な思いがあったんだろうなと皆様の言葉を聞きながら思いました。そこには確かに愛し合う二人がいて、お祝いをする周りの皆が笑顔でいて、そして涙を流している。
弱さと強さは表裏一体。本当にそうだと思います。お二人に出会えて、結婚することの意味。そして結婚式をすることの大切さを教えてもらいました。感謝。
■最後に
まだまだ全てのパーティーについて色々と書きたいですが、そのまま2020年を迎えてしまいそうなので、このあたりでおしまいにしたいと思います。笑
2020年は、実はFOR Uという屋号を立ち上げてからで計算すると“10年目”を迎える節目の年なんです。友達の二次会の幹事をやって好評だったことをきっかけに始めたFOR U。いつの間にか、仲間が増え、そして数百組の新郎新婦様の幸せのお手伝いをしてきました。同業他社も増え、さらには結婚する人の減少。業界だけで言うと、あんまり明るい業界ではないことだけは確かです。
でも。結婚式は、やっぱりやったほうが良い。高砂席から見えるあの景色は、味わったほうがいい。
そして幾多あるプロデュース会社さんからFOR Uを選んでいただけるように。もっともっとスタッフ全員で人間力やプロデュース力を磨き、「FOR Uに頼んで良かった!」と全ての新郎新婦様に思っていただけるように。2020年もたくさんの新郎新婦様と出会えますように。
お時間です。
ピース。